和竿の扱いについて

継ぎ方
  1. 継ぎ竿は最も細い穂先から穂持の順に継いでいきます。
  2. この際、節にある芽と芽が互い違いになるように継ぎます。
  3. 並継ぎはすげ込み部分がすげ口に隠れるまで、印籠継ぎは込み芯が隠れるまでしっかりと差し込みます。
  4. すべて継ぎ終わったら仕掛けをセットする前に軽く上下に振ってみて、竿の継ぎ具合をチェックします。ここで異音がしたら、差し込みが不十分なケースが多いので各継ぎ目を継ぎ直してください。
仕舞い方
  1. 継ぐ時とは反対に、手元から穂先に向かって1本ずつ抜いていきます。
  2. 次に手拭いなどを使って汚れや水気を拭き取ってください。
    ※拭き方で注意することは、穂先、穂持などの細い部分は手前から先に拭き上げるようにしてください。決して手前に拭き戻さないでください。タオルの端などが竿先に引っ掛かりトラブルを起こします。
  3. 竿袋に竿を仕舞う際は必ず仕掛を外します。
手入れ方法
  1. 帰宅後は、使用した竿を全て抜き出し、固く絞った濡れタオルで汚れや塩分を拭き取り、直接日が当たらない風通しの良いところで1〜2日間、陰干しをして乾燥させます。
  2. 乾燥後は、温度差の少ない、通気性の良い場所で保管してください。冷暖房器具の近くはなるべく避けてください。
    こうして竿の湿気を取っておきますと、竿の生命である調子、本来の張りや冴えも鈍らず、すげ込みのトラブルも防止できます。
油拭き

    実用的なメンテナンスは風干しまでで十分ですが、より完全な状態で使いつづけて頂くためには油拭きの手入れをお勧めします。これはシーズンが終了し竿を暫く使用しなくなるタイミング、つまり1、2回行っていただくのが適当です。手順は次の通りです。すげ込みの先で竿の油を少量すくい取り、すげ口に差し込み、差した方の竿を廻しながら抜き差しすると、油がすげ口の内側に万遍なく染み渡りますから、その具合を確かめてから竿を抜きます。この方法で穂先から手元まで順次油さしをして1本づつ拭いていきます。拭き方は太いすげ込みからつぼまったすげ口に向かって一方向に拭くように塗ってください。往復させて拭くのは厳禁です。
    この油拭きに使ったタオルは、ビニール袋などに入れて保管しておき、風干しを終え、竿袋に納める際にこのタオルで拭くと、竿はその都度見違えるほど輝くと同時に性能を益々発揮しますので手入れの価値もあります。東作オリジナル・竿の油は通販可能です。

火入れ

    釣りによって竿に曲がり癖が出た場合、お持ちいただければ火入れを行い癖直しいたします。
    お客様が火入れを行うことはトラブルの元ですので絶対おやめください。
    こうして、正しいメンテナンスをしていただくことで和竿を長年の使用に耐え、愛着も湧きます。お客様にとって「愛竿」というべき存在になると確信しております。

各竿部の名称