実用的なメンテナンスは風干しまでで十分ですが、より完全な状態で使いつづけて頂くためには油拭きの手入れをお勧めします。これはシーズンが終了し竿を暫く使用しなくなるタイミング、つまり1、2回行っていただくのが適当です。手順は次の通りです。すげ込みの先で竿の油を少量すくい取り、すげ口に差し込み、差した方の竿を廻しながら抜き差しすると、油がすげ口の内側に万遍なく染み渡りますから、その具合を確かめてから竿を抜きます。この方法で穂先から手元まで順次油さしをして1本づつ拭いていきます。拭き方は太いすげ込みからつぼまったすげ口に向かって一方向に拭くように塗ってください。往復させて拭くのは厳禁です。
この油拭きに使ったタオルは、ビニール袋などに入れて保管しておき、風干しを終え、竿袋に納める際にこのタオルで拭くと、竿はその都度見違えるほど輝くと同時に性能を益々発揮しますので手入れの価値もあります。東作オリジナル・竿の油は通販可能です。
釣りによって竿に曲がり癖が出た場合、お持ちいただければ火入れを行い癖直しいたします。
お客様が火入れを行うことはトラブルの元ですので絶対おやめください。
こうして、正しいメンテナンスをしていただくことで和竿を長年の使用に耐え、愛着も湧きます。お客様にとって「愛竿」というべき存在になると確信しております。